ドアが開くとともに爽やかな二つの笑顔が入ってきた。

「「やあライ」」


「やあ、二人とも一緒かい?」

「ああ、たまたま其処であってな」
「うん、其処で偶然。」

彼ら―ルルーシュとスザクはとても仲が良い。

そしてこの二人、非常に生徒に人気である。

ルルーシュは副会長をやっていて、形容詞に『氷の〜』とか『薔薇の〜』といったものが付き、眉目清秀・頭脳明晰のクールビュ

ーティーとか言われてる(らしい)。


笑うときは常に品良く微笑むように、人を見るときの氷の視線(というかただの流し目)は近づきがたいものを放つ。

嫌いな人には直接的には決して言わず回りくどい言い方でずきずき責めるがその言葉は汚いものになることは決してない。

正確なデータとあらゆる確立を計算したその脳の実力は、学力テストでも発揮しているがその頭脳がフル活用できる場所は少ない

ようだ。




スザクはとにかく元気だ。

元気いっぱい過ぎで測定器だって壊れてしまう、スーパーマンというかクラッシャーというか。

その驚異的な運動神経は軍で役にたっているらしい。

なんか良く分かんないけど、凄い機械乗って正義の味方(?)で活躍中だからやっぱりスーパーマンでいいかな。


そんなスザクの人気ポイントは、人懐っこい笑顔だ。

ルルーシュの様なセクシー感は無いけどなんかこうほのぼのとした気持ちになって心に暖かいものが宿る。



聞いた話だと二人は昔からの友達で親友同士らしい。

僕がどちらかと話ていると直ぐにもう片方がやってきて三人でいるパターンが多い。

三人で話しているとふとした話の弾みに二人の話によくなり僕が会話についていけないことが多々ある。



現に今も彼らは二人の話で盛り上がっている


前は微笑ましく思っていたけど最近はこの疎外感に寂しさを感じてきた。







確かに僕はどんなに頑張っても、二人には追いつけない時間の差というものがある。



でもいつか自然に二人の仲に入っていたらいいな。






「ねえ、二人とも」

僕が呼びかけると二人は会話を中断して直ぐにこちらを振り返った。

「ん?」
「なんだい?」

僕の大好きなあの笑顔のままで。

それに返すように僕もにこっと笑った。


「やっぱ二人はとっても仲良いね」



「「いや、別に。」」


二人して否定するけどタイミングが完璧だ。




やっぱりまだまだ僕は二人に追いつけないみたいだ。













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勘違いライさんをむしょうに書きたくなりました。



ライ視点だと二人が仲良くて周りとずれてるといい・・・的な小説です。



2009.4.2








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