「勝負あり、だな。」

緑の髪をなびかせながらC.C.が歩み寄ってくる。

そしてその2,3歩後ろをラウンズの制服を着たスザクが苦い顔をして近づいてくる。



「えーと・・・二人とも、大丈夫かい?」


スザクの声に反応して、それまで静かだった機体が動き出し、紅蓮聖天八極式から赤いパイロットスーツ姿のカレンが汗だくにな
りながら出てきた。


「ちょっとスザク!私は貴方に決闘を申し込んだはずだけど」

カレンが突っかかるようにスザクに歩み寄る。

「や、ライがどうしてもアルビオン使ってみたいって・・・」

カレンの気迫に負け一歩後ろにスザクは下がった。


「ふんっ、ライの尻に敷かれてるな。」

C.C.が流し目でスザクに子馬鹿にした笑いを送る。



それを聞いてスザクは深くため息をついた。

「仕方ないよ、ナイトオブゼロ命令だし。」







ナイトオブゼロとは世界でただ一人の皇帝に唯一口出しできる存在。

それは今まで唯一の権力であった皇帝の位置と同じところに位置し、ゆえにその存在は極秘中の極秘。

だが秘密というものはすぐに噂となり空気感染で伝わるもの。





「だからってなんでライがあんたの代わりに私と戦うことになるのよ!!」


真っ赤になっているカレンをC.C.は目だけ動かして見る。

「・・・なぜそんなに怒るんだ?」



「だってそれは・・・」

言い掛けて真っ赤になるカレンを見て、スザクはため息をついた。

(僕が相手なら当然手加減はしないんだろうな・・・・)







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やっと続き少しアップです

2009.2.14







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